# 2025-10-20 人間の滅びるとき
- 出社。
- はじめて職場の最寄り駅の中にあるおにぎり屋さんでおにぎりを買ってみた。このように少しずつやっていないことをやってみるのは良いことだと思う。
この国内政治情勢が嫌すぎる2025。嫌な点は複数あるのだが、一連の情勢のうちのあるスピーチに動物が登場することがものすごく嫌だなと思う。動物はこのように、勝手に心のうちをアフレコされ、心情を推し量られ、必要かどうかもわからない慈悲をかけられ、ひどいことをされてもいいと思われているし、あるいはありもしないことを言われても失礼ではないと思われている。そして彼らに意見を述べる方法はない。ひとえに彼らが人間と同じコミュニケーション方法を持たないがために。
動物が人間の完璧に存在しない世界に生きてほしいと思う。そのときがすなわち人間の滅びるときだと思うが。
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# 2025-10-21 洗濯がすきかも
- 出社。
- 布がたくさん届いた。布をたくさん買ったので……
- 会社にジップロックに入れたハーブティーを持っていった。リプトンのハーブティーなので全くもって合法なのだが、会社に備え付けのお茶ではなくてジップロックからティーバッグを出して淹れるとちょっとアナーキーだぜという気持ちになる。ピュアすぎる。
- 幼児がごほうびシールを体中に貼ってくれる。にんじんとピーマンとダンゴムシのシールを貼ってくれた。
洗濯が好きかもと思う。しかし、洗濯物をたたむのは幼少の頃から大嫌いなうえに、最初に勤めた会社では洗濯物たたみの時間が業務外にあったため(まじでなぜ?)もっと嫌いになった。着るのに畳む必要なくないですか?
でも洗濯は楽しい。楽しいが、やることがほとんどない。回っている洗濯物や水流などを眺めている。
ずっと二槽式洗濯機を使っていた親戚がいたことを思い出す、親戚はじつに楽しそうに洗濯をしていた(ように見えた)。二槽式洗濯機もいいかもしれないと思う。
日々の忙しさに流され、今年ついに炊飯器を買ってしまったが、鍋で米を炊くのも楽しかった。ていねいな暮らしとかではなく、自分はものが強い力や温度をかけられる様を眺めるのが好きなのだと思う。
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# 2025-10-22 大「車輪の再発明」人生
- 朝お花のコースターを無事に編み終わった。花びらは6枚のままだが、なんか雪の結晶みたいで可愛くなったのではないかと思う。
- 在宅勤務。
- さらにもう1個お花のコースターを編む。1回やった編み方はびっくりするぐらいスムーズにでき、50倍くらいの速さで編み終わった。反復はすごい。
車輪の再発明というか、当たり前のことに改めて気づくことがある。手洗いが大切だとか。体を動かしたほうがいいねとか。フルーツも食べたほうがいいねとか。反復はすごいとか、予習復習は本当に大切だとか、毎日少しずつでも進むことが大事とか、一発逆転はあまり現実的ではないとか、姿勢を良くしたほうがいいとか、できるだけ人の目を見て話したほうがいいとか、そういったこと。
このようなことを人生の最初の方で何度か言われて、ふーんと思って、年月を経てまじの真実を言われていたのだと気づいている。大「車輪の再発明」人生。
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# 2025-10-23 ずっと布のサイト見てる
- めっちゃ寒い。普通にタートルネックとヒートテック着てる。でもじつは10月末だから普通なのかも。
- 在宅勤務。業務で必要だったのでエクセルファイル内に描画機能で図を描いた(エクセル内に描画機能があるの知らなかった)。なんという表計算ソフトの冒涜。楽しい。
- 昨日布がたくさん届いたのに新しい布のことを考えている。
- Obsidianの話をめっちゃいっぱい書いてようやくアップロードした。さまざまなCSSとかリンクの仕様とかを書くときに復習できてよかった。
家に仕切りカーテンが必要とされている場所があり、つっぱり棒が通してあるのだが、いまはなぜか梱包材として荷物に入ってきたでかいクラフト紙のようなものがかかっている。クラフト紙はちょっと匂いがあり、なんか頭が痛くなるような気がするのでなんとか布に切り替えたい。そのような需要からまた布のサイトを見ている。なんかもうずっと布のサイト見てる。
最近はぎれ布がたくさん届いた。届いたそばからハンカチ屋さんを自認する幼児がすべて攫い、家中のぬいぐるみに巻き付けてお着替えさせたり、ねんねさせたりしている。特に何も仕立てていないのでただの四角い布だが、これでもお洋服とかお布団ってことになるのだなと目が開かれるように思う。
ぬいぐるみの服や小物、いっぱい作りたい!!と思う。楽しそうだしかっこいいから。絵本「クリスマスのおばけ」でお母さんが子どもに言われておばけちゃんにセーターを編む(という想像?)のはかなりかっこいい。同時にミヒャエル・エンデの「モモ」、灰色の男たちの人形[^1]が想起されてあんまり作っちゃダメなのかなと思うこともある。よくわかりません(でも作りたい……)。
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# 2025-10-24 雨の気配ってなんですか?
- 出社。
- お弁当作るのがまだ無理ゲーなので外で買ってきて食べている。自分であまり作らないものが食べられてうれしい(おもにタイ料理やベトナム料理をこのんでたべている、お腹がいたくならないから)。今日はガパオライス。
- 帰宅時おっ、あやしいか?と思ったけどまあいいか……と雨の気配をスルーしたところ、家の最寄り駅に到着した段階で土砂降りになっていた。折りたたみ傘を買う。
雨の気配ってなんなのかよくわからない。でもだいたいわかりますね。
学生の時分にモンゴルからの留学生と話していたところ、「自分は雨が一番好き。なんかメランコリーになるのがいい。雨の匂いが好き」と言っておりモンゴルでも雨ってそんな感じなのかなと思った記憶がある。いまも雨の気配を感じるとその会話を思い出す。
雨の匂いはゲオスミンが原因みたいなのを[ロウアイキュー氏の動画](https://share.google/mzTOE83C45JFnxEJ0)で学んだが、雨の気配はこのような化合物の微量な検知ってことなんでしょうか?よくわからないですが……
# 2025-10-25 もうかなりクリスマス
- 家族でブルーベリーの苗木をもらいに行く。
- 雨が降っていて寒い。途中の銀行にアンパンマンの立て看板を発見し、幼児がアンパンマン系のアクティビティだと勘違いする。
- 苗木をもらったところでさつまいもや、立派なかぶや栗が売っていておおよろこびでたくさん買う。
- ブルーベリーはコガネムシがやばいらしい。植物の生育それすなわち虫との闘い……
- くまのぬいぐるみのキット、完成させるぞという気持ち。生まれて初めて型紙をハトロン紙に写してみた。縫い代を自分で付けるのがめっちゃむずい。
私の中ではもうかなりクリスマスがはじまっている。クリスマスの準備はきらきらしていて非常にすきである。クリスマス・オーナメントの作り方、クリスマスの刺繍の図案、アドベントカレンダーの作り方などを見てはうっとりしている。こういう季節のイベントは準備で2カ月ほど楽しめていいですね、他にはこんなに楽しい季節イベント思いつかないけど。クリスマスツリーを花祭りにも出そうかな?
今朝家族から「この材料を使って、このようなものを作ってほしい」とリクエストされた。工作は自分のためにやっている(だいたい何を作っても自分以外の人がたいしてよろこばない)のだが、リクエストをもらうとたいへんうれしい。
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# 2025-10-26 それら全てやらなくてもよいこと
- 寒い。雨が降っている。
- 外出せずに家の衣替えを行う。
- 冬用の羽毛布団を出したところ、幼児がふわふわであると大喜びした。しかしベッドカバーを取り付けるとふわふわ感が減ると思っているらしく、ベッドカバーを付けると取り外してほしいと激怒する。一進一退の攻防だった。
- 昨日買ったさつまいもでスイートポテトをつくったが、昼ごはんの炒飯であまりお腹が空いておらず、売れ行きが不調。
- 今度は袋を編み始めた。言われたとおりに編んでいるので袋状になるはずだが、「袋といえなくもない」という感じになっており不安を感じる。
- 幼児にセロテープなるものを教えた。
本を読みたい。工作がしたい。怪獣にも望みはある……
本が読みたいし、工作がしたいが、どのくらいできたら満足なのだろう。とりあえず年末までに編み物本の半分くらいはひととおりやってみたい。今頼まれている工作も来週には作りたい。せっかく手芸ブームが来ているのでクリスマスツリーのオーナメントも作りたい。フィクションが読めるようになったので積んでいるフィクションを読みたい。「万物の黎明」を早く読み終わりたい(だんだん本の主論がわからなくなってきている)。ノウハウ本をいっぱい買ってあるのでそれを開いて絵を描いたり、パソコンをカチカチやったりしたい。冬用にジンジャーシロップをまた仕込みたい。ミントシロップも仕込みたい。
しかしそれらどれもやらなくてもいいことだ。
働いているとこの世の全てが別にやらなくてよいことである、という事実をよく忘れる。私はこの一点のみのために、資本主義的な働き方(いわゆる賃労働)を嫌っているのだと思う。
嫌うこととそれでも選ぶことは別というのも、年月を経て得られるようになったものごとへの態度である。
[^1]: 主人公モモが自由に遊んだり人の話を聞く時間を奪うために、灰色の男たちがモモに渡した人形。精巧で、人形用の服やバッグや靴などがたくさん付属している。モモとその友達が、何も無い場所から想像力を働かせてあそぶことの対比として描かれている。