この記事は、ブローガスト2026の4日目の記事です。 ブローガストとは何か?→公式&日本語での有志の方の説明 tobusukaの所信表明→こちら。 tobusukaのブローガスト2026で書いた記事→こちら。 ←Day3の記事はしずかなインターネットに飛びます|Day5の記事もしずかなインターネットに飛びます→
大人には夏休みなどないのだが(あるとしてもお盆休み)、しかし先週からどこか夏休みの気持ちである。夏休みの気持ちのまま仕事をしているので、どこかへんであり、モニタに向かって作業しながら靴を脱いでいたりする。
なかでも、自由研究というのはかなりなぞであった。
なにが自由なのか?なにが研究なのか?当時そういったことを詳しく教えてくれる人間は誰もいなかった。
いまはちがうんでしょうか?よくわからないのですが、とにかく好きなことをやっていいらしいぜと思っていた。
しかし、大人になって考えてみるに、とにかく好きなことをやっていいわけではない。いやべつにやってもいいのだが、正直やっていて自分でも面白くない。自由研究とは本来ものすごく面白いことだと思う。
夏休み当時の自分が何をしていたか全く思い出せないが、おそらくゲームをずっとやっていたのだと思う。現代だったらインターネットをずっとやっているだろう。
過去の自分のような人間に向けて、インターネット経由で自由研究のヒントをいくつか提供したい。
定義
あらためて自由研究とはなにか定義すると、「テーマと手法が自由な研究」ということだと思う。
つまり、お題設定と使う材料は自由である。たとえば朝顔について、フィールドワークをしてもいいし、テキストを調査してもいいし、はたまた実験してもよい。
それでは研究とは何か?すなわち、仮説と検証である。
何が研究でなく、何が研究であるか
世にはびこるレモンに銅板刺したやつの観察とか粘土で貯金箱作るやつとかは研究ではない。また、動物園について自分が知っているあらゆる文献を調べてまとめる、のも研究ではない(私はこれをやったことがある)。そこには仮説がないから。
「レモンに銅板刺して、何個のレモンでラジオ局が開設できるか?」はかなり研究である。10個という仮説でも50個という仮説でも面白い。でもたぶん失敗する。生成AIに聞いたら最低でも5000個と言っていた。
「粘土で橋梁型の貯金箱を作る。どの形の橋が最も貯金額を稼げるか?(わかんないけどたぶん眼鏡橋!?)」もかなり研究である。橋梁型の貯金箱というのがなんなのかはよくわからない。
つまり、自分で目測を立てて、その目測に対して本当のところはどうか検証するのが研究だ。
逆に言えば、このフォーマットを守っていさえすればなんでも研究といっていい。
たとえばYoutuberとか水曜日のダウンタウン(ってまだやっている……?)でよくある、「✕✕したら〇〇する説」パターンも仮説と検証である。少し先行研究と人間倫理を加味したらちゃんと研究っぽくできると思う。
「卵焼きの砂糖と醤油の配分を毎日少しずつ変えて最強の卵焼きを作る」はかなり研究といえる(これも私がやったことのあるテーマ)が、“最強の卵焼き”の定義が曖昧なのが惜しかったと思う。
「過去に食べたあの味を再現する」とか、「他人に食べさせて3人が美味いと言う」とか、「Top3で闘わせて一番美味しかったものを最強とする」とか、やはりここも測定可能であるとなお研究っぽい。
あと当然のこと?だが、実験や比較をしたい場合、実験数や比較数はできるだけ多いほうがよい(N数が多いほうがよい)。
継続的な観察等の場合は、できる範囲で継続するとそれだけですごい。大人で10日も自由研究を続けられる(余裕のある)人はおそらくほとんどいない。
動物園はどうすればよかったか(文献をやりたかった)
「動物園についてのあらゆる文献を調べてまとめたいのですが、これはどうしたら自由研究になりますか?」と過去の自分なら聞くだろう。
文献をただいっぱい読んでまとめるというのはそれだけでは研究にならない。なぜならもう書いてあることを写しているだけだから。ここにも自分の仮説がいる。
たとえば、「過去100年間の動物園という言葉の定義はどう変わってきたか?」というのならギリ研究っぽくできると思う。動物園が種の存続を前面に押し出すようになったのはいつからか……?みたいな。でもこれもかなり難しい。文献研究はかなり仮説の設定に独特の勘と前提知識がいる気がする。
Vtuberの月ノ美兎氏が以前「カチカチ山が現代の話の構成になったのはいつから?」という研究をしていたが、これは文献をメインに据えて自由研究をする場合かなり参考になると思う。
好きなことであっても自由研究のテーマに据えるには難しいこともある。好きなことこそ何から仮説を立てていいかわからない、なんてこともありがち。
いまやるとしたら
いま自由研究をやるとしたらどんなテーマがあるか?いくつか考えてみる。
- ザリガニ釣り。7日はかけたい。スポットを3つ設定し、30分程度毎日同じ時間にザリガニを釣る。餌で比較するか、スポット間で比較するか、一緒に釣れた何かを比較するか……など色々切り口はありそう(だが、いまは釣ったザリガニを川に戻してはいけない気もする……)
- 朝顔の観察。ホームセンターで買ってきた朝顔の種を5種類の土に蒔く。発芽数、朝顔の背丈などを測定する。ブルーベリー、ハーブ、多肉などにはそれぞれ専用の土があるのですが、それを朝顔に適用するとどうなるのかなという興味。同時に水耕栽培にもチャレンジすると面白そう。
- 日焼け止め比較。よくインスタグラマー?がやっているかも。日焼け止めをいくつか買って塗って実際に焼き、一番焼けなかったものを最強とする。やっている人は多いけどこういうのは自分でやると納得感あっていいと思う。
- 子供に一番ウケる遊び。当時歳の離れた兄弟がいたので、さまざまな手遊び等を試して反応を記録し、子供に一番ウケる遊びを探求するというのも面白かったかも。今までの人生経験では、アルプス一万尺はめっちゃウケることが多いです。
このように、いくつか点をとって比較する手法だとかなり楽にテーマが作れると思う。あと何をするか自分でも決めやすいし、ゴールもわかりやすい。
発表方法も工夫できる
当時はレポート用紙にひたすら自由研究内容を書く、とかやっていたが、もし大人の協力が得られるなら発表のメディアにも検討の余地がある。
いまどきは生成AIがかっこいいプレゼンスライドを作ってくれるし、ちょっと勉強すれば動画も(たぶん)作れる。逆にOHPシートとかやるのも古風で面白いかも。こっちを工夫してみるのも面白そう。
ただ調べてまとめる系の研究でも、製本までしてすごい図鑑っぽくするなどの工夫があればトータルめちゃ面白い自由研究になるかも。
参考になる
Youtuberは結構独自の研究っぽいことをしている人が多い。
自分が知っている範囲だと、ヘアピンまみれ、ロウアイキュー、ノモルク・レポート、素揚王決定戦(以上、敬称略)とか。ロウアイキュー氏の直近の動画(【超解説】セブンイレブンのあんまんの食べ方)はすごく自由な研究だと思うので見てほしい。
工作とか観察って自由研究じゃないんですか?
ここまで書いてきたが、最初に提示した「貯金箱」とか「レモンに銅板刺すやつの観察」とか「動物園の文献まとめる」とかが自由研究じゃないと言い切るのは失礼な気がしてきた。工作も観察も文献読むのもものすごく便利なスキルである。
教育現場においては、何か一つのことに集中しなさい、というくらいの意味での「研究」なのかもしれません。
自由研究じゃなくて、自由テーマ学習という名前にしたほうがいいのかも。
繰り返しになるけれど、私にはこういったことを長々と教えてくれる人はいなかったし、自分でもここを納得して自由テーマ学習をやっていなかった(しかも自由研究って評価?とかないですよね)。
なので、この記事はそのころの自分への手紙である。
よい夏休みライフを
そしてよい自由テーマ学習ライフを。
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